徒然なるままに

フィクションの物語を書いたりする

実録2

これは夢だ。
――夢を見ていると自覚した明晰夢だ。

綺麗な風景、見慣れない世界。
私を楽しませてくれる人たち。

違う。足りない。そうじゃない。
これはお前の夢じゃない。俺の夢だ。
あそこはもう一度行こうそこじゃない寄り道するな時間の無駄だ寒いぞどこかに入れないのかこれは要らないあれを買え今何時だ足が疲れたどこか座れ高いから却下もっと写真撮れ同じとこ回るな待ち時間長いじゃないか何見たんだ寝るなお前は何しに来たんだ

あれ?これって本当に夢なのかしら――
これは夢だ。
あぁ、夢でよかった。