徒然なるままに

フィクションの物語を書いたりする

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

私への贈り物

朦朧とした意識の中をただひたすらに歩き続ける。 道端で白髪の男が横になっている。 彼にはお金が無かった。 道の真ん中に坊主の少年がこちらを向いて座っている。 彼には腎臓が無かった。 道の先に――若い男が立っている。 彼には愛が無かった。 道を進む。…