徒然なるままに

フィクションの物語を書いたりする

おとなりさん

ジリリリリリリリリリリリ

 

時刻は2時4分。

目覚まし時計のアラーム音が聞こえる――隣の部屋からだ。

2時と3時に1回ずつ、4時に2回。必ず1分でアラームは止まる。それが毎日続いている。

 

昨日アラームが鳴っている最中に部屋に入るとベッドには俺がよく知る美人な隣人ではなく大柄の男が横たわっていた。こいつは耳がイカレてるのだろうか。

 

今日のアラームはいつもと違い1分では鳴りやまない。俺はよし行くか、とあらかじめまとめておいた荷物を手に部屋を出た。

 

その後、「隣の部屋」から男女2人の死体が見つかったというニュースを見たときはひどく驚かされた。